
マリー・ブランシュに伝えて
やまざき貴子作 1988年 ララ掲載
子孫シェアラと600年前のご先祖様マリー・ブランシュ。
イギリスのバラ戦争。
マリーの多彩なドレスが素敵♡
結婚させられるのが嫌で遺言を残したマリーに直談判す
るためタイムマシンを使い会いに行くシェアラ。
リーくん。
婚約者の女の子に向かって
「結婚なんてオレはどーでもいーぜ」
「たかが結婚」
はあんまりな言葉でしょ。
これで反発しない女の子はいない。
全面的に君が悪い。
「死ぬってカッコいい!?」
「自分の命でしょ!」
「自分で大切にしてよっ!!」
正解。
「刺し違えたって」
とほざく人間にはもっと言ってやって良い。
シェアラは敵襲の最中現代に送りだされ別れてしまった。
マリーになにも伝えられない。
神様にしか祈れない。
せつないお話でした。
続編 ディア シェアラ
1992年 ララ掲載
シェアラと別れたマリーのお話。
乳母とも引き離されて無理やりな縁談の相手のところに
送られて。
そいつがヤな奴で。
「もうだめよ 頑張りようがないんですもの」
落ち込んだとき頭の中のシェアラの言葉に押されてリン
ゴを一口。
涙をにじませながら
「まだ大丈夫 私まだまだ平気よ」
なんとか気持ちを立て直そうとする姿がいじらしい。
マリーも健気だけど恋人のギルバートも負けてない。
マリーと一緒にいるためにすべてを捨てて
「私は愚か者になります」
と笑ってみせるところはかっこいい。
良い男選んだねっ、威張っていいよ!
重荷になるからと身を引こうとするマリー。
彼女に手を差し出すギルバート。
「生きるために逃げるのだと言いましたね。
生きるために背くのだと。
私も生きるためにあなたを迎えに来たのです。
私が生きていくために一緒に・・・
来てくださいませんか?」
文句なし、じ~んとくるラブシーンです。
これぞ少女漫画の王道!!
ふたりを助けようと大勢の人が動いてくれた。
乳母さん。老体に鞭打って駆けつける。
下働きに化けてお姫様のそばに来てくれた。
敵方になってた友人は牢から助け出してくれた上に
身代わりになって堀に飛び込んでくれた。
かつての上司や部下も手を差し伸べてくれた。
悪いことばかりじゃなかったのに、ね。
もう一歩で小さな村で暮らせたかもしれないのに。
かなわなかった。
この連作で最初に思い出すところ。
600年の時を越えての再会。
「また 会えたね」
ドレスの裾をつまみにっこり笑顔のマリー・ブランシュ。
やっと見つけた形見を抱きしめるシェアラ。
日記の最後のページに「また会えたね」と書くなんて
粋なことしたね、お姫様♡
「あなたに伝えたい」
「どこかで諦めてたら知ることのできなかったたくさん
の宝物を私 もっているの」
自分に起きた事、見た事 聞いたこと、考え思ったこと
それらを話せる人がいるのはとても幸せなこと。
600年を経た友情だった。
直接話させてあげたかったなぁ。
「めでたしめでたし」にはならなかったけれど。
お姫様は頑張った。
マリ-・ブランシュに伝えて (花とゆめCOMICS)
インセクター☆シンドローム〔小学館文庫〕 (小学館文庫 やD 2)
2021年1月 編集再掲載
2010年6月25日 初出
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